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VercelからBuildへの移行

まだ検討段階の方へ。2つのプラットフォームの違いと、それぞれどのようなチームに適しているかはBuildとVercelの比較をご覧ください。このページでは、移行したときに技術的に何が変わるかを説明します。

すべての違いの起点は実行モデルです。Vercelはサーバーサイドのコードを呼び出し単位で実行します。Buildは常駐するプロセスを動かします。フロントエンドはそのまま移行できますが、計画が必要になるのはサーバーサイドの処理です。

そのまま移行補足
フロントエンド可Buildは言語を問いません。Next.jsは標準のアプリケーションデプロイで動作します
Dockerfileによるビルド可Vercelはコンテナイメージをビルドしません。Buildは対応しています
cronジョブ変わるVercelのcronは関数を起動します。Buildのスケジュールジョブはアプリケーションプロセスです
FunctionsとFluid Compute変わる常駐するWebプロセスのルート、またはワーカーとして書き換えます
Workflows変わる永続的な処理はワーカーまたはスケジュールジョブに置き換えます
エッジミドルウェアとフレームワーク固有の機能要確認Vercel固有のエッジ動作に直接相当する機能はありません
マーケットプレイスのデータベース変わるBuildは自社インフラ上でマネージドデータサービスを提供します
Next.jsとの深い統合変わるBuildはNext.jsを動かしますが、開発はしていません。Vercelの統合の方が密接です

Vercelはサーバーサイドのコードを、FunctionsとFluid Computeとして実行します。これらでも相当量のサーバーサイド処理を担えます。Functionsは最大800秒(ベータでは30分)まで実行でき、Workflowsは実行時間の上限なく永続的な処理を扱えます。それでも、モデルが呼び出し駆動である点は変わりません。コードはリクエストやトリガーに応じて実行され、CPU、確保メモリ、呼び出し回数を基準に課金されます。

Vercelで動かせないのは常時稼働のプロセスです。キューへの接続を張り続けるワーカーや、リクエストをまたいでメモリ上に状態を持つサービスは、このモデルには収まりません。

Buildはコンテナの中で長時間動作するプロセスを実行します。キューを消費するワーカー、スケジュールジョブ、接続を保持し続けるサービス、常時稼働するデータベースは、いずれも標準の構成要素です。アプリケーションのデプロイをご覧ください。

実務上の意味。 リクエストの中に収まるルートハンドラは、ほとんど変更せずに移行できます。モデルに合わせるためだけに呼び出し単位へ分割していた処理や、常駐できるプロセスがないためにサードパーティのキューサービスへ逃がしていた処理は、多くの場合ワーカープロセスとしてまとめ直せます。

Buildはマネージドデータサービスを自社で提供しています。コンピュートと同じハードウェア上で同じチームが運用し、プライベートネットワーク経由で接続できます。Schema To Go(PostgreSQL)、Ave To Go(MariaDB)、Sequel To Go(Microsoft SQL Server)、Cache To Go(Redis)、Donkey To Go(MongoDB)、Spandex To Go(ElasticsearchおよびOpenSearch)、そしてMailer To GoとInfer To Goです。アドオンサービスをご覧ください。

Vercelはサードパーティ事業者とのマーケットプレイス連携を通じてデータを提供しています。これらの連携はそのままでは移行できません。相当するBuildのアドオンをプロビジョニングし、データを移すことになります。

セキュリティとコンプライアンス

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Vercelのウェブアプリケーションファイアウォール (WAF) はすべてのプランで利用でき、WAFが遮断したトラフィックは課金対象外です。BuildもOWASP Core Rule Setを用いたアプリ単位のWAFを標準で備えています。

どちらもSOC 2 Type 2を取得しています。Vercelの認証範囲はすべてのプランに及びますが、レポート自体を入手できるのはProとエンタープライズのみです。監査ログ、Secure Compute、HIPAAはエンタープライズの機能です。シングルサインオンもProには含まれず、SAMLは月300ドルのアドオン、SCIMはさらに月150ドルです。

BuildではSOC 2レポート、監査ログ、プライベートネットワーキング、アクセス制御がすべてのプランに含まれ、Google Workspaceシングルサインオンも標準です。SAMLとSCIMには対応していません。セキュリティをご覧ください。

単位が根本的に変わります。VercelはProプランで1ユーザーあたり月20ドルを課金し、加えてアクティブCPU、確保メモリ、呼び出し回数、データ転送量を従量で課金します。Buildは月間のDyno時間プールで課金し、人数無制限のシートとアドオンクレジットを同じ金額に含めています。

キャパシティの見積もり方も変わります。呼び出し回数やCPU秒を推定するのではなく、稼働させるプロセスのサイズを決めてDyno時間に換算します。Dynoサイズをご覧ください。

プランごとのキャパシティと含まれる内容はBuildの料金をご覧ください。

BuildはBuildpackまたはDockerfileからデプロイし、Web層をワーカー、ジョブ、マネージドデータサービスと同じプラットフォーム上で並べて動かせます。エンジニアによる移行サポートは、エンタープライズプランのすべてのお客様に標準で含まれています。Buildへの移行をご覧ください。

BuildでNext.jsアプリケーションを動かせますか?

はい。Buildは言語を問わず、標準のアプリケーションデプロイでNext.jsを動かせます。VercelはNext.js自体を開発しており、統合がより密接です。フレームワーク固有のプラットフォーム機能については個別にご確認ください。

Buildにサーバーレス関数はありますか?

ありません。Buildは常駐プロセスとコンテナを実行します。ゼロスケールする呼び出し型の実行が向いているワークロードは、関数のプラットフォームの方が適しています。

Vercelのcronジョブはどう置き換えますか?

スケジュールジョブとして置き換えます。違いは、Buildのスケジュールジョブが関数を呼び出すトリガーではなく、アプリケーションプロセスそのものである点です。

BuildでWebAssemblyを実行できますか?

はい。BuildはWebAssemblyモジュールを実行できます。

シート単位の課金はありますか?

Buildにはありません。シート数はすべてのプランで無制限です。VercelはProプランで1ユーザーあたり月20ドルを課金します。

最終確認日: 2026年9月7日